東北大学 虹色みとこんブログ
東北大学生のセクシュアルマイノリティの当事者、また、自分のセクシュアリティについて考えている者が、交流できる場を創出すること目的としたサークル、虹色みとこんのブログです。

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虹色みとこん

Author:虹色みとこん
虹色みとこんは東北大学生のセクマイ当事者を対象とした、セクシャルマイノリティ―サークルです。
連絡先:rb_mitocon@yahoo.co.jp
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セクマイ本レビュー その1

どうも、S.S.の代弁者です。
最近S.S.の奴がセンスのないへんてこな文章を書いて自己満足に浸っているようですが、「こういう場にあんまりわけのわからない文章を載せると、せっかく興味を持ってくれた方も怪しんでしまうのでは?」ということに気が付きました。
そこで今回は、「ちょっとマトモなものを書こう」ということで、最近奴が読んだセクマイ本のレビューでも載っけてみようかと思います。
なんかセクマイサークルっぽいですね。……まぁ実際そうなんですけど。

さて今回紹介するのは、当事者の経験がメインとなった比較的マジメ系のヤツです。
「そういうの重くて苦手なんだよねー」という人もいるかもしれません。
はい、僕もそうです。なんか鬱になりそうで。
ただ、改めてこういうのを読んでみると、普段過ごしている中では気付かないようなことを実感できるもんです。これは僕の持論ですが、きっと無駄な経験ってないと思うんですよね。問題なのはそこから意味を見いだせるか否かであって。
……話が脱線しましたが、とにかく読んでおいて損ではないと思います。
というわけで、いってみましょうか。

1.『ボクの彼氏はどこにいる?』
(石川大我,2009,講談社)
はい、有名ですね。微妙に世代のズレを感じますが(SNSじゃなくメールやら掲示板やらが主流だった時代)、セクシュアリティに悩み孤独だった時代にはじまり、仲間を得て自分らしく生きられるまでの、等身大のゲイの生活を気軽に読むことができます。ひょっとすると共感できる人も多いかもしれません。ノンケにバレないための工夫には驚かされましたね。よくそこまで考えるな、って。僕ははじめっからオープンな方だったんで、そういうエピソードはとても新鮮でした。

2.『カミングアウト・レターズ』
(RYOJI+砂川秀樹編,2007,太郎次朗社エディタス)
こちらの書籍には、セクマイ当事者と家族や先生が交わした手紙がまとめられています。どちらかというと、カミングアウトでわかり合えるようになった、という成功談が多い印象ですね。まぁそうでなきゃ往復書簡なんて掲載できないでしょうからね。そんな中で僕が特に注目したのは、とある母親がゲイの息子に宛てた手紙。なんかこの母……、超かっこいいじゃないか!サバサバした口調に問題な発言。だが最後はしっかりと名言を残してくれる。……願わくば僕もこんな風にありたいものです。

まだまだストックはありますが、長くなりすぎてしまうので(或いは書くのが面倒なので)、今回はこの辺で。
気が向いたらまた紹介することにしましょう。
では。

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続 空想劇場 ―「そいつ」の視点―

*前作、『空想劇場 ―休日の午後―』の続編となるフィクションです
――――――――――――――――

君には「性別があった。」

大多数と同じで、私とは違う。
そんなふうに違いがあることは、大して意味のあることじゃないだろう。
少なくとも私にとって、それは重要なことではない。
だけど君はその違いのために私に興味を持ったようだった。

初めて君と会い、性別のない私のことを語った時、君はこう言った。
「それは素敵な考え方なのかもしれない。
 だが、性別がないなんていうのは、結局のところ理想論じゃないか?
 たとえ君の中にそうした概念がなくても、現実にはそれを強いられるし、
 実際、君もそれに従うことがあるのだろう?」と。

その時、私はこう言ったはずだ。
「確かに性別はある。
 至るところに、あらゆるところに。
 だけど、きっと全てじゃない。
 その一つとして、私の世界があってもいいと思わないか?
 何も逆らうというのではないよ。それは私のやり方じゃないからね。」と。

すると君はこう言うんだ。
「でも、そんなの辛いじゃないか。
 自らの世界と、周りの世界が全く違っているなんて、あんまりにも孤独だ。
 君の世界を肯定する人はそんなに多くはないだろう。
 何故わざわざ自ら辛い思いをするんだ。」と。

君はそうやって私のことを心配してくれていたんだね。
確かに私はこれを「選んだ。」
選択肢は他にもあっただろうからね。
それでも、私はこれを選んでしまった。
より正確に言うなら、どうしてもそうしたかったんだ。

これは君が思っているほど辛いことじゃないよ。
むしろ私は、自分がこう在れて良かったとさえ思っている。
だって世界がこんなにも広く、美しく見えるのだから。

今はこんなふうに楽天的だが、いつかこのことで悩む時が来るのかもしれない。
それは、今を生きる私には到底わからないことだ。
だが、仮にその時が来るのだとしても、それはその時に悩めばいいことだ。
なんと愚かなことだ、と君は思うことだろう。
でも私は少しでも長く、この世界を楽しんでいたいんだ。
そう、それがたとえ「つくりもの」の世界だったとしても。

お互いのことを話しても、君は相変わらず君のままだったし、私も私のままだった。
きっと君は今でも、私の考えに納得してはいないんだろう。
別にそんなもの必要ないんだけどね。
だってそんなことをしなくても、私たちは互いを受け入れ、
良い関係を築いていたのだから。
分かり合えるか否かにかかわらず、私は君を気に入っていたんだ。

ねぇ、君はどうなんだい?
単なる興味とは別に、ほんの少しでも私と同じ気持ちがあったのだろうか?
たとえなくても、私が君を大切に思うことに変わりはない。
だけど、もし君にも同じ気持ちがあったのなら、
……やっぱりそれは嬉しいかな。